「HOME」家で 「SPUN」紡いだ
羊毛を 手染め 手紡ぎ 手織りした
軽く温かい ざっくりとした風合いの織物
岩手のホームスパン技法は
明治時代 綿羊飼育が導入された際に
英国人宣教師によって伝えられた
大正・昭和にかけては農家の副業となり
現在は地場産業として生き続けている
その感触は肌に馴染み
丁寧な作りは長くの使用に応える
みちのくあかね会のホームスパンマフラーはすべて手作業で作られています。
染め、紡ぎ、織りはそれぞれの工程に分かれて担当しています。
作るものによって羊毛の種類を選ぶ。
原毛を染料で染める。
手で毛の固まりをほぐす。
カード機に通し繊維をそろえる。同時に混色も行う。
回転をかけ、太さと撚りを調節しながら糸にする。
たて糸の幅の必要な本数と長さを整え、巻き取る。
たて糸を織りのデザインに合わせて通し、機にセットする。
シャトル(ひ)を使い、たて糸によこ糸を組み合わせて布に織る。
織り違いや結び目が無いかチェックし、手直しをする。
お湯に入れて軽く押し洗いし、生地の風合いを出す。
みちのくあかね会は戦後、夫を失った女性が暮らしの糧を生み出すための授産施設として始まりました。昭和33年に「盛岡婦人共同作業所」が発足し、そこで製造されたホームスパンを販売するため昭和37年に「株式会社みちのくあかね会」が設立されました。創業50年を越える現在に至るまで、製作のすべての工程はもちろん運営もすべて女性だけで行われている由縁です。